河田一臼先生・・・・・・評伝小説「墨の跡」



評伝小説「墨の跡」 

平成20年(2008)新春<「河田一臼の世界」ブログにおいて>スタート! 連載小説「墨の跡」・・・ 熱血書家先生・田川初一の人生行路を描くフィクション。

     作者・吉田日出子  【 目次: 一 章 志をもって    二 章 澄江さん    三 章 白と黒    四 章 平常心     あとがき 】



                        <内容〜〜省略>

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<墨の跡=関連ニュース>

★河田一臼先生モデル小説「墨の跡」が吉備人(キビト)出版より発売となりました。 一臼先生も喜んでおられることと思います。

 「わしが命をかけて創作した『基本八十一本』を勝手に『運筆タコの足』とかに変えたりして」とむくれておられるかも知れませんが、あくまで小説ということでお許し頂けるでしょう。
 当ブログで以前に連載した河田一臼先生モデル小説「墨の跡」にいくらかの加筆をしています。                

 吉備人出版の「墨の跡」新刊情報は次の通りです。<墨の跡>

■著者:吉田日出子  ■判型:四六判 4色カバー巻き 本文1色
■ページ数:171頁   ■定価:本体1200円+税
ISBN978-4-86069-214-8 C0093 ¥1200E  ■発行日:20081030
蛙と一体になって鳴け!  書の基本は球である。球は深遠な宇宙、尊厳な魂。流転する万物の中にあって永久不変なもの。
書道芸術を極めようと一直線に究明し、苦悩する姿が人々を魅了する。岡山の生んだ書道家・河田一臼をモデルにした、純粋でひたむきな人生行路を描いた評伝小説。
■内容
 情熱的な書道教師であり、書道芸術の奥義と理論を追求し、教育者としても多くの若者の信奉を集めた実在の書家河田一臼をモデルとした小説である。
 古来より伝わる「永字八方」にかわり、書の基本は球であるとの書理論を創作し、各自の自由な筆法表現の実現を可能とした。
 蛙の声の瞬間を捉えるなどの独創的教育効果により、青年の創造性向上に教育者としての真価を発揮する。
■目次   1章  志をもって   2章  澄江さん   3章  白と黒   4章  平常心
■著者プロフィル   吉田 日出子(よしだ・ひでこ)
1944
(昭和19)年生まれ。岡山大学教育学部卒業、大阪府吹田市小学校教諭、岡山市小学校講師歴任。
日本シャーロック・ホームズクラブ(JSHC)会員
JSHC岡山支部・空き家の冒険の会(エンプティ・ホームズ)会員。JSHC「ホームズの世界」第27号に「そしてレイチェルは……」Where Had Rachel Gone? を掲載。
エンプティ・ホームズ会報にスピンアウト小説「さざ波のざわめき」「栄光のブルーリボン」他、約二十編を掲載。
Date: 2008
1030日発売     吉備人出版の「墨の跡」発刊チラシ
※「墨の跡」書籍購入については、お近くの書店または吉備人出版(086-235-3456 FAX086-234-3210)にお申し込み下さい。但し出版社から直接郵送の場合、1冊では送料200円必要ですのでご注意ください。2冊以上は送料無料です。

◎墓前報告   「墨の跡」完成報告を、一臼先生ご夫妻の墓前に報告しました。

   

●「墨の跡」感想

◇カバー表紙の装丁は書店でも目立ってとてもいいと思います。 裏のタコのようなデザインは意表をついていますね。(Ssさん)

◇大河ドラマを見るような思いです。当時の一丘先生を知る私としては、操山中学時代をあわせて、とても身近な感じです。
戦艦「回向(カイコウ)」の名前は、過去を「回顧」することと明日に「向かう」ことが、海の上で暖流と寒流の潮目のように激しくぶつかり合う時代だったことを想像させます。(Ktさん)

◇「墨の跡」を読みながら、邂逅、別離、再会といったテーマを感じます。 そのようなテーマともこだまして響き合うような「回向」という名前に思われます。(Ktさんの続感)

◇一臼先生をモデルにした小説が現実に出来上がるとは夢を見ているようです。(Syさん)

◇第3章白と黒の運筆方法を試してみたら、筆に抑揚をつけて軽いタッチで線を引いただけで何というか味わいのある線が出たような気がした。特に濃い墨のほうが味のある感じになるようです(Nt

◇「墨の跡」の主人公・初一を通して、河田一臼先生が書道に対して一途であるばかりでなく、教育に対しても一途な先生だったんだなということがわかります。
 横溝正史の祖先の里・柳()原小学校の校長先生の名前が、小説の中で『横水史正』となっているのは興味深いですね。(Otさん)
<丁寧に読んで頂いて嬉しいです。意識して地名・人名などを関連づけるのが、シャーロキアンである著者の歓びなのです>

◇これまでは運筆の速さ(スピード)のみを意識していたが、「墨の跡」112Pの強弱(筆圧)に注目することで、多様な線質が表現できることに気付いた。(Ntさんの後日談)<「墨の跡」の描写内容によって、実際に作品表現が変わったとは、著者にとって最高の賛辞です>

◇「墨の跡」の主人公・初一を通して、河田一臼先生が書道に対して一途であるばかりでなく、教育に対しても一途な先生だったんだなということがわかります。

 横溝正史の祖先の里・柳()原小学校の校長先生の名前が、小説の中で『横水史正』となっているのは興味深いですね。(Otさん)<丁寧に読んで頂いて嬉しいです。意識して地名・人名などを関連づけるのが、シャーロキアンである著者の歓びなのです>

◇これまでは運筆の速さ(スピード)のみを意識していたが、「墨の跡」112Pの強弱(筆圧)に注目することで、多様な線質が表現できることに気付いた。(Ntさんの後日談)<「墨の跡」の描写内容によって、実際に作品表現が変わったとは、著者にとって最高の賛辞です>

◇多くの登場人物やいろいろな情報がつまっており、極めて多角度的に描写されていると思った。松茸を盗まれたと怒鳴ってきた村の有力者のご隠居さん。疑われた小学校のがき連中が山の中で大石を転がしたのには腹をかかえて笑いました。(Omさん)

◇多くの登場人物やいろいろな情報がつまっており、極めて多角度的に描写されていると思った。松茸を盗まれたと怒鳴ってきた村の有力者のご隠居さん。疑われた小学校のがき連中が山の中で大石を転がしたのには腹をかかえて笑いました。(Omさん)

◇小説が高梁川ではじまり旭川で終わっており、とても印象的だ。上田桑鳩ほかの書道家をそれぞれ別名で表記されており、興味深いですね。主人公田川初一の性格が一臼先生によく似ていると思います。(Seさん)
◇カバー表紙の装丁は書店でも目立って、とてもいいと思います。 裏のタコのようなデザインは意表をついていますね。(Ssさん)

◇小説のはじめのところで、浄瑠璃好きな久太郎が「それがええ。それでええ」と言うのが何とも微笑ましいです。(Ytさん)

◇一臼先生の「ふるさと(古里)」という言葉が重なってくる「古京」高校! 見事な命名ですね。(Ktさん)

◇表紙の「書」がすごいですね。私は書道のことは全然わかりませんし、学校時代から字が下手で、お習字の時間は敬遠する方でしたので、田川先生にはきっと叱られたことでしょう。
 内容はまだくわしくは読んでいませんが、一臼先生の書道と向き合う精神や教育者としての熱心さには心を打たれました。言葉ではちょっと言い尽くせませんが素晴らしい方ですね。これからは少しずつですが、展覧会などでの「書」の見方が変わってくると思います。(Amさん)

◇とても読みやすくて、一気に読破しました。小説のモデルになったという河田一臼さんの書作品を是非見てみたいです。(Wmさん)

「墨の跡」に対して色々に感じて頂けて嬉しいです。     お気付きの点は、お知らせ下されば幸せです …… 著者

2009.2.24郵送着信の Tjさん読後感想文

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★「墨の跡」 新聞社取材

H20.11.14 山陽新聞……岡田智美記者   新聞掲載日 H20.11.28夕刊


H20.11.18 毎日新聞……松倉展人(岡山)支局長    新聞掲載日 H20.12.08 朝刊



◎河田一臼先生が編み出した書理論は「基本八十一本」ですが、「運筆タコの足」により書理論を岡山(地方)より中央へ発信したというのは、作者の興味深い発想です。
◎<ブログ「河田一臼の世界」を開いて恩師のことを語り続けている>は、管理人にとって何より嬉しい励ましです。

2008.12.17山陽新聞・朝刊ちまた欄に、和太鼓メンバー重光耕治さんの「河田一臼さんの書に感動」という貴重な投稿文がありました。
2008.12.26山陽新聞・朝刊ちまた欄に、「河田一臼先生の短冊宝物」の記事。






 

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